加齢で髪がチリチリする原因は?美容師が対処法と予防法を解説


「最近、髪がチリチリしてきた」「特に顔まわりや襟足が傷んでいる気がする」
40代、50代になると、このような髪の変化に悩む女性がいらっしゃいます。
年齢のせいだから仕方がないと思っていませんか?
美容師歴35年以上、髪質改善に15年以上取り組んできた私の経験では、縮毛矯正による薬剤ダメージが原因になっているケースを多く見てきました。
年齢とともに髪の弾力が低下すると、以前と同じ施術でも負担が大きくなることがあります。特にもみあげ・顔まわり・襟足など、髪が細い部分には注意が必要です。
この記事では、髪がチリチリする原因、すでに傷んでしまった髪への対処法、そしてこれ以上傷ませないための考え方を、実際の施術経験をもとにお伝えします。
加齢で髪がチリチリになるのはなぜ?

40代、50代になると、以前と同じようにお手入れをしていても、髪が傷みやすくなったと感じる方がいらっしゃいます。
その理由の一つが、年齢とともに起こる髪の弾力や強度の変化です。
ただし、年齢を重ねたからといって、必ず髪がチリチリになるわけではありません。
美容師歴35年以上の私の施術経験では、チリチリになった髪の相談で、特に多く見てきたのが縮毛矯正による薬剤ダメージです。
若い頃と同じ薬剤や施術方法が、今の髪にも適しているとは限りません。
縮毛矯正で髪がチリチリになる原因

縮毛矯正をしたあと、毛先や顔まわりの髪がチリチリになってしまうことがあります。
私が長年の施術経験で特に重要だと考えているのは、髪の状態に対して薬剤が強すぎたり、必要以上に作用させたりすることです。
髪のダメージは「ゆで卵」で考えると分かりやすい
私は髪への負担を説明するとき、卵に例えることがあります。
生卵をゆで卵にするには、適切な加熱が必要です。しかし、必要以上に強い熱を加えたり、長時間加熱したりすると、卵の状態は変わってしまいます。
髪も同じように、薬剤や熱の作用が強すぎると、内部のタンパク質などに大きな変化が起こり、元の状態には戻せないダメージにつながります。
※卵と髪は構造が異なるため、これはダメージの考え方を伝えるための例えです。
大切なのは、薬剤の強さを髪に合わせること
縮毛矯正では、単にくせを伸ばすことだけを考えるのではなく、髪の太さ、弾力、これまでのカラーや縮毛矯正の履歴を確認する必要があります。
髪の状態に対して薬剤が強すぎれば、くせが伸びても、大きなダメージが残ることがあります。
できるだけ新しいダメージを増やさず、綺麗な髪を保つこと。
そのために私は、髪の状態に合わせた薬剤設定と施術方法を大切にしています。
顔まわり・もみあげ・襟足がチリチリになりやすい理由

縮毛矯正をしたあと、髪全体ではなく、顔まわりやもみあげ、襟足だけがチリチリになってしまうことがあります。
その理由の一つは、髪が生えている場所によって太さやダメージの状態が違うことです。
特に注意したい3つの場所
顔まわり
細い髪が生えていることがあり、薬剤の影響を受けやすい部分です。
もみあげ
細く繊細な髪が多い場合があり、縮毛矯正の薬剤設定に注意が必要です。
襟足(ネープ)
髪質や太さには個人差があります。細い部分やすでに傷んでいる部分は、慎重な判断が必要です。
髪の部位によって施術方法を変えることが大切
例えば、後頭部のしっかりした髪に適した薬剤でも、顔まわりの細い髪には強すぎる場合があります。
私は、髪の状態を確認しながら、必要に応じて薬剤の強さや施術方法を調整しています。
すべての髪を同じように扱わないことが、ダメージを抑えるために大切です。
すでに顔まわりがチリチリしている場合は?
強い薬剤ダメージが原因であれば、さらに縮毛矯正を重ねることで状態が悪化するおそれがあります。
そのため、無理に施術を重ねず、まず髪の状態を確認します。
トリートメントで一時的に手触りや見た目を整えながら、傷んだ部分を少しずつカットしていく方法もあります。
同時に、新しく伸びてくる髪をできるだけ傷ませないことが重要です。

チリチリになった髪は元に戻せる?トリートメントでできること・できないこと

縮毛矯正のあとに髪がチリチリになってしまったら、「トリートメントで元に戻せないの?」と思いますよね。
最初に知っていただきたいのは、強い薬剤ダメージでチリチリになった髪を、元の健康な状態に戻すことはできないということです。
ただし、今よりも手触りや見た目を整える方法はあります。
トリートメントで一時的に目立たなくすることはできる
私の施術経験では、トリートメントによって髪の手触りを改善し、チリチリした状態を一時的に目立ちにくくできる場合があります。
しかし、それは傷んだ髪が元どおりに修復されたという意味ではありません。
トリートメントの効果が薄れると、再びチリチリした状態が気になることもあります。
「綺麗に見えること」と「髪のダメージが元に戻ること」は別なのです。
最終的には傷んだ部分をカットする必要がある
強く傷んだ部分を根本的になくすには、最終的にカットする必要があります。
ただし、すぐに短く切らなければいけないということではありません。
髪の状態や希望する長さに合わせて、トリートメントで扱いやすさを補いながら、少しずつ傷んだ部分をカットしていく方法もあります。
最も大切なのは、新しいチリチリを作らないこと
私が大切にしているのは、すでに傷んだ髪への対処だけでなく、これから伸びてくる髪をできるだけ傷ませないことです。
そのためには、縮毛矯正やカラーをするときに、髪の状態に合わせて薬剤や施術方法を判断することが重要です。
今ある髪をできるだけ扱いやすくしながら、新しいダメージを増やさない。
その積み重ねが、これからの綺麗な髪づくりにつながります。
髪をこれ以上チリチリにしないための3つの対策

すでにチリチリになった髪を元の健康な状態に戻すことはできません。
だからこそ大切なのは、これ以上ダメージを増やさないことです。
美容室での施術と自宅でのお手入れ、それぞれで気をつけたい3つの対策をご紹介します。
① 縮毛矯正の前に髪の状態を確認する
縮毛矯正では、くせの強さだけでなく、髪の太さや弾力、過去の縮毛矯正や白髪染めの履歴、現在のダメージを確認することが大切です。
同じ人の髪でも、根元と毛先では状態が違います。
すでに傷んでいる部分に強い薬剤を使うと、さらにダメージが進むおそれがあります。
施術前に髪の状態を確認してもらうことが、チリチリを防ぐ第一歩です。
② 髪の状態に合わせた施術を選ぶ
縮毛矯正は、強い薬剤を使えば綺麗になるというものではありません。
髪の状態に応じて薬剤の強さや施術方法を調整し、必要以上の負担をかけないことが重要です。
また、すでに大きなダメージがある場合は、無理に縮毛矯正を行わないという判断も必要です。
くせを伸ばすことだけでなく、施術後の髪の状態まで考えてもらうことが大切です。
③ 自宅でも新しいダメージを増やさない
美容室で髪への負担を抑えても、毎日の扱い方によってダメージが蓄積することがあります。
私が特に気をつけていただきたいのは、次の3つです。
- 洗浄力が強すぎるシャンプーを使い続けない:髪や頭皮の状態に合ったものを選びましょう。
- 髪が濡れたまま寝ない:就寝前に乾かし、摩擦による負担を減らしましょう。
- ヘアアイロンを必要以上に繰り返さない:高温や同じ部分への繰り返しの使用を避けましょう。
自宅でのヘアケアも、特別なことを増やすより、毎日のダメージを減らすことから始めてみてください。

40代から綺麗な髪を育てるために大切なこと

髪がチリチリになってしまったとき、「どんなトリートメントをすれば綺麗になるの?」と考える方もいらっしゃいます。
もちろん、トリートメントも大切です。
しかし、私が15年以上、髪質改善に取り組む中で大切にしてきたのは、トリートメントだけに頼らず、髪をできるだけ傷ませないことです。
私が考える美髪づくりの3つの基本
① できるだけ髪を傷ませない
これが最も重要だと考えています。
縮毛矯正や白髪染めをするときは、今の髪の状態を確認し、新しいダメージをできるだけ増やさないことを優先します。
② 必要なヘアケアを続ける
トリートメントや毎日のヘアケアは、髪の手触りやまとまりを整えるために役立ちます。
傷んだ髪を元の健康な状態に戻すものではありませんが、今ある髪を扱いやすく保つために大切です。
③ 頭皮の状態にも気を配る
これから生えてくる髪のためにも、頭皮を清潔に保ち、刺激の強いケアを避けることが大切です。
髪だけでなく、頭皮の状態にも目を向けていきます。
「今日のゴール」と「未来のゴール」を共有する
ヘアスペースアサヒでは、初回カウンセリングで、お客様と2つのゴールを共有することを大切にしています。
今日のゴール
今ある髪を、できるだけ扱いやすく、綺麗に整えること。
未来のゴール
新しいダメージを増やさず、これから伸びてくる髪を綺麗な状態で保つこと。
例えば、すでに毛先がチリチリになっている場合、トリートメントで一時的に見た目や手触りを整えながら、傷んだ部分を少しずつカットしていく方法があります。
その間も、これから伸びてくる髪をできるだけ傷ませないように施術を考えます。
年齢を重ねても、綺麗な髪づくりは続けられます
40代、50代、60代になると、髪の太さや弾力、くせの状態が変わることがあります。
だからこそ、若い頃と同じ方法を続けるのではなく、今の髪に合った施術やヘアケアを選ぶことが大切です。
年齢を重ねたからといって、綺麗な髪を諦める必要はありません。
今の髪を大切にしながら、未来の髪も綺麗にしていく。
それが、私の考える「40代以降の美髪づくり」です。

髪がチリチリしているとき、縮毛矯正をかけても大丈夫?

髪がチリチリしていると、「縮毛矯正をすれば綺麗なストレートになるのでは?」と考える方もいらっしゃいます。
しかし、チリチリの原因によっては、縮毛矯正をかけることで、さらに髪が傷んでしまうことがあります。
大切なのは、縮毛矯正をするかどうかを決める前に、髪の状態を確認することです。
① くせによるチリチリなら、縮毛矯正が選択肢になる
年齢とともに髪のうねりが強くなり、表面がチリチリして見える場合があります。
このように、主な原因が髪のくせであれば、髪の状態に合わせた縮毛矯正で、まとまりやすくなることがあります。
ただし、年齢やくせの強さだけで判断するのではなく、髪の太さや弾力、過去の施術履歴も確認する必要があります。
② 薬剤ダメージによるチリチリには注意が必要
以前の縮毛矯正やカラーによって強く傷んだ髪に、再び縮毛矯正を行うと、ダメージがさらに進むおそれがあります。
特に、毛先や顔まわり、もみあげなど、すでに弱っている部分には注意が必要です。
傷んだ髪を綺麗にするために縮毛矯正をするつもりが、かえって髪を傷ませてしまう。
そのようなことを防ぐためにも、無理な施術をしない判断が大切です。
③ くせとダメージが混ざっている場合もある
実際のカウンセリングでは、髪のくせと薬剤ダメージが同時に起きている場合もあります。
例えば、根元は新しく伸びてきた髪のくせで広がり、毛先は以前の縮毛矯正によるダメージでチリチリしているケースです。
この場合、根元と毛先に同じ施術をすることが適切とは限りません。
根元のくせへの対応を考えながら、傷んだ毛先には必要以上の負担をかけない方法を検討します。
縮毛矯正をすることが目的ではありません
ヘアスペースアサヒでは、お客様が縮毛矯正を希望されても、髪の状態によっては施術を見送ることがあります。
それは、縮毛矯正をすること自体が目的ではないからです。
大切なのは、今日の髪を扱いやすくすることと、これからも綺麗な髪を保つこと。
その両方を考えて、必要な施術を判断しています。
加齢による髪のチリチリについて、よくある質問
40代、50代になると、以前とは違う髪の変化に戸惑う方もいらっしゃいます。
ここでは、髪のチリチリについて、カウンセリングで確認することが多い疑問を美容師の立場から解説します。
Q1. 年齢を重ねると、誰でも髪がチリチリになりますか?
いいえ。年齢を重ねたからといって、必ずチリチリになるわけではありません。
加齢によって髪の太さや弾力、うねり方が変化することはあります。
しかし、強く傷んでチリチリになっている場合は、縮毛矯正やカラーなどの薬剤ダメージが関係していることもあります。
年齢だけで判断せず、原因を確認することが大切です。
Q2. チリチリになった髪は、トリートメントで治りますか?
強いダメージを受けた髪を、元の健康な状態に戻すことはできません。
トリートメントで手触りや見た目を一時的に整えることはできますが、傷んだ部分そのものが元に戻るわけではありません。
髪の状態に合わせてケアを続けながら、必要に応じて少しずつカットしていく方法があります。
Q3. 顔まわりやもみあげだけチリチリするのはなぜですか?
顔まわりやもみあげには、細くて繊細な髪が生えていることがあります。
その部分に、後頭部などと同じ強さの縮毛矯正剤を使用すると、負担が大きくなる場合があります。
ただし、原因は薬剤ダメージだけとは限りません。髪のくせや摩擦なども含めて状態を確認します。
Q4. チリチリしている髪に、もう一度縮毛矯正をかけても大丈夫ですか?
チリチリの原因によって判断が異なります。
くせによる広がりであれば、縮毛矯正が選択肢になることがあります。
一方、すでに薬剤で強く傷んでいる髪に再び縮毛矯正をすると、ダメージが進むおそれがあります。
無理に施術せず、髪の状態を確認することが重要です。
Q5. 50代からでも綺麗な髪を目指せますか?
はい。年齢による髪の変化があっても、今の髪に合った施術やヘアケアを選ぶことはできます。
私が大切にしているのは、今ある髪をできるだけ扱いやすくすることと、これから伸びる髪を傷ませないことです。
年齢だけで諦めず、現在の髪の状態に合わせて、無理のない方法を考えていきましょう。
まとめ|加齢による髪のチリチリは、原因を知ることから

40代、50代になって髪がチリチリしてくると、「年齢のせいだから仕方ない」と諦めてしまう方もいらっしゃいます。
しかし、髪がチリチリする原因は、必ずしも加齢だけではありません。
年齢によって髪の太さや弾力、うねり方が変化することはありますが、縮毛矯正やカラーによる薬剤ダメージが関係している場合もあります。
特に、顔まわり・もみあげ・襟足など、髪が細く繊細な部分は注意が必要です。
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この記事でお伝えしたかったこと
- 加齢だけが原因とは限らない:髪のくせと薬剤ダメージを見分けることが大切です。
- 強く傷んだ髪は元に戻せない:トリートメントで一時的に手触りや見た目を整えることはできます。
- 縮毛矯正は慎重に判断する:髪の状態によっては、施術を見送ることも必要です。
- 新しいダメージを増やさない:今ある髪だけでなく、これから伸びてくる髪も大切にします。
ヘアスペースアサヒが大切にしていること
私は美容師歴35年以上、髪質改善に15年以上取り組んできました。
その中で大切にしているのは、髪質改善や縮毛矯正というメニューを提供すること自体ではありません。
お客様の髪をできるだけ傷ませず、今もこれからも綺麗な髪を目指すことです。
ヘアスペースアサヒでは、初回のカウンセリングで髪の状態や過去の施術履歴、お悩みを確認し、「今日のゴール」と「未来のゴール」を共有しています。
髪がチリチリしている原因が分からない方、縮毛矯正をしても大丈夫か不安な方は、無理に施術を決める前にご相談ください。
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